オンライン会議やIP電話でマイクが使えないとき、音が聞こえないとき、原因がパソコン(ポート)にあるのか、デバイス(ヘッドセット)にあるのか、それともブラウザやネット環境に問題があるのかがわからないと適切に対処できないですよね。
今回はその調べ方を共有します!
不具合の原因を調べる方法
①速度テストをする
「Google Chrome」ブラウザを開きます。
※ 赤と黄色と緑で囲われた青い丸のアイコンです。
”internet speed test”と検索します。「ネット速度」「速度テスト」などでもOKです。
検索結果の一番上に出てくる「速度テストを実行」という青いボタンをクリックします。
ダウンロードとアップロードの速度結果が出るのを待ちます。
M-Lab
速度テストの方法やサイトはいろいろありますが、世界各地のサーバーを利用しているM-Labと提携しているGoogleでのテストがおすすめです。特に海外在住で日本の企業と仕事をしているなど国を跨ぐ場合にもこのテストであれば互いのネット速度を簡単にテストすることができます。
速度の目安
ダウンロード/アップロードそれぞれが30〜40Mbps以上あれば問題ありません。
反対に、どちらか片方、あるいは両方が0.1〜5Mbps前後の場合はWEB会議で音声が途切れてしまったり、画面共有が止まってしまったりと不具合が出てきます。
単位:Gbps>Mbps>Kbps>bps
1kbps=1,000bps(bpsの1,000倍)
1Mbps=1,000,000bps(kbpsの1,000倍)
1Gbps=1,000,000,000bps(Mbpsの1,000倍)
②YouTubeを視聴する
YouTubeを開いてどれでも好きな動画を再生します。音が聞こえるかどうかを確認しましょう。
音が聴こえないときに考えられる原因
ヘッドセットの音量調節ダイヤルが最小になっている
ヘッドセットがOFFになっている
パソコンのスピーカーが最小になっている
デバイス設定の音量が最小になっている
デバイスの選択ができていない
USB接続が切断されている(Windows 10 /Windows 11)
③ボイスレコーダー/サウンドレコーダー機能で録音してみる
OSごとに録音方法が違うので、自分のOSを確認しましょう!
ヘッドセットのコードに付いているリモコンはONになっていますか?
音が最小になっていたり、マイクがミュートになっていませんか?
意外に気づかずOFFにしてしまうことがあるので一度確認してみましょう!
Windows 10
画面左下にあるスタートボタンをクリックします。
アプリ一覧からボイスレコーダー/サウンドレコーダーを探して開きます。
※バージョンによってボイスレコーダーまたはサウンドレコーダーという名前になりますが機能はまったく同じです。
「ボイスレコーダーによるマイクへのアクセスを許可しますか?」と聞かれたら「はい/許可する」をクリックしましょう。
1回目はいつも通りのポートに、いつも使うヘッドセットを挿して録音します。
中央のマイクボタンをクリックすると録音が開始されるので声をふきこみましょう。
もう一度
中央のボタンをクリックすると録音を停止します。2回目はヘッドセットを外してパソコン本体に内蔵されているマイクで録音します。
※ デスクトップパソコンの場合はマイク付きイヤホンなどを用意してテストしてみましょう。なにもない場合はスキップしてSTEP8へ進みます。
3回目は再びヘッドセットを使いますが、このときいつもとは違うポートに挿してみましょう。マウスやキーボードでポートが塞がっている場合はヘッドセットと場所を入れ替えてください。
テスト結果例
ポイントは、オンライン上、オフライン上での差異、ヘッドセット使用時、未使用時(本体マイク・スピーカー)の差異をよく確認して、原因がオンライン(ネット/ブラウザ)なのか、パソコンの設定や機器(デバイス)、あるいはパソコン内部の問題(ポートの劣化やパーツの故障による異音)なのかを切り分けていくことです!
例:1回目/3回目のヘッドセットを使用したテストは声が録音されていなかったが、2回目の本体マイク(またはマイク付きイヤホン)は正常に録音できていた=ヘッドセットまたはUSB接続を見直す
例:すべてのテストで録音できていなかった=サウンドのボリューム設定を見直す、デバイスのドライバーをアンインストール>再インストールする、マイク/スピーカーがミュートになっていないかリモコンや設定を見直す
例:すべてのテストで録音できていたがブラウザやアプリ上ではマイクが使えない=マイク/スピーカー/カメラの許可設定を見直す
例:すべてのテストで録音できていたがブラウザやアプリ上ではノイズが入る=基本的な対処を行う
Windows 11
画面左下にあるスタートボタンをクリックします。
右上に表示されている「すべてのアプリ」をクリックします。
アプリ一覧からボイスレコーダー/サウンドレコーダーを探して開きます。
※バージョンによってボイスレコーダーまたはサウンドレコーダーという名前になりますが昨日はまったく同じです。
「ボイスレコーダーによるマイクへのアクセスを許可しますか?」と聞かれたら「はい/許可する」をクリックしましょう。
※「ボイスレコーダーを更新する必要があります。」と表示された場合は画面が更新されるのを待ちます。
1回目はいつも通りのポートに、いつも使うヘッドセットを挿して録音します。
※「サウンドレコーダー」の場合は画面下にが表示されるのでそちらをクリックします。 赤い丸の録音開始ボタン
もう一度
中央のボタンをクリックすると録音を停止します。2回目はヘッドセットを外してパソコン本体に内蔵されているマイクで録音します。
※ デスクトップパソコンの場合はマイク付きイヤホンなどを用意してテストしてみましょう。なにもない場合はスキップしてSTEP8へ進みます。
3回目は再びヘッドセットを使いますが、このときいつもとは違うポートに挿してみましょう。マウスやキーボードでポートが塞がっている場合はヘッドセットと場所を入れ替えてください。
テスト結果例
ポイントは、オンライン上、オフライン上での差異、ヘッドセット使用時、未使用時(本体マイク・スピーカー)の差異をよく確認して、原因がオンライン(ネット/ブラウザ)なのか、パソコンの設定や機器(デバイス)、あるいはパソコン内部の問題(ポートの劣化やパーツの故障による異音)なのかを切り分けていくことです!
例:1回目/3回目のヘッドセットを使用したテストは声が録音されていなかったが、2回目の本体マイク(またはマイク付きイヤホン)は正常に録音できていた=ヘッドセットまたはUSB接続を見直す
例:すべてのテストで録音できていなかった=サウンドのボリューム設定を見直す、デバイスのドライバーをアンインストール>再インストールする、マイク/スピーカーがミュートになっていないかリモコンや設定を見直す
例:すべてのテストで録音できていたがブラウザやアプリ上ではマイクが使えない=マイク/スピーカー/カメラの許可設定を見直す
例:すべてのテストで録音できていたがブラウザやアプリ上ではノイズが入る=基本的な対処を行う
Mac
「Launchpad」をクリックします。
「ボイスメモ」アプリを探して開きます。
1回目はいつも通りのポートに、いつも使うヘッドセットを挿して録音します。
左下のをクリックして録音を開始します。 赤い丸
2回目はヘッドセットを外してパソコン本体に内蔵されているマイクで録音します。
※ iMacの場合はディスプレイ上部のカメラ近くに内蔵マイクがあります。
3回目は再びヘッドセットを使いますが、このときいつもとは違うポートに挿してみましょう。マウスやキーボードでポートが塞がっている場合はヘッドセットと場所を入れ替えてください。
Macの場合、ヘッドセットを購入する際には「Mac OS動作確認済み」のものを選ぶようにしましょう。
またType-Cに接続する際に使う変換アダプタが付属しているヘッドセットを選んでください。
※変換アダプタには微妙なメーカー間の相性の他にオス/メスがあったりするため間違ったものを選んでしまわないように気を付ける必要があります。
テスト結果例
ポイントは、オンライン上、オフライン上での差異、ヘッドセット使用時、未使用時(本体マイク・スピーカー)の差異をよく確認して、原因がオンライン(ネット/ブラウザ)なのか、パソコンの設定や機器(デバイス)、あるいはパソコン内部の問題(ポートの劣化やパーツの故障による異音)なのかを切り分けていくことです!
例:1回目/3回目のヘッドセットを使用したテストは声が録音されていなかったが、2回目の本体マイク(またはマイク付きイヤホン)は正常に録音できていた=ヘッドセットまたはUSB接続を見直す
例:すべてのテストで録音できていなかった=サウンドのボリューム設定を見直す、デバイスのドライバーをアンインストール>再インストールする、マイク/スピーカーがミュートになっていないかリモコンや設定を見直す
例:すべてのテストで録音できていたがブラウザやアプリ上ではマイクが使えない=マイク/スピーカー/カメラの許可設定を見直す
例:すべてのテストで録音できていたがブラウザやアプリ上ではノイズが入る=基本的な対処を行う
④WEB会議ツール/IP電話などで音声テストする
ここまで確認したら、再度オンライン会議ツール/IP電話ツールで音声確認の通話をしてみましょう。
・音は途切れていないか?
・こちらの声は相手に聞こえているか?(マイク)
・相手の声は聞こえているか?(カメラ/スピーカー)
サウンド不具合の原因と対処法
オンラインのときだけ音質が悪い場合
テストの結果から、オフラインのとき(録音テスト)にはまったく問題がないのに、オンラインのときだけ音が途切れ途切れになってしまう、音質が悪い場合は下記の対処をしてみましょう。
※まったく聴こえない/届かない場合と、途切れ途切れになってしまう/音質が悪い場合はそれぞれ原因と対処法が違います。
オンラインのときにマイク/スピーカーがまったく使えない場合
オンラインのときだけマイク/スピーカーがまったく使えない場合はブラウザ側の許可設定を見直してみましょう。
オフラインでもオンラインでも完全に使えない場合
オフラインでもオンラインでもマイク/スピーカーが完全に使えない場合はサウンド設定から一通り見直してみましょう。
故障かも?
ヘッドセットが故障してるのか、パソコンのポートに問題があるのか、あるいはシステムエラーなのかを確認する簡単な方法です。
テスト
ヘッドセットを他のパソコンに繋げてマイクテストをしてみる
パソコンに他のヘッドセットを繋げてマイクテストをしてみる
パソコンに他のUSB機器(USBメモリ/マウスなど)を繋げて正常に動作するか確認してみる
パソコンにマイク付きイヤホンを繋げてマイクテストしてみる
ヘッドセットの故障が確認できたら新しいものを用意しましょう。
パソコンのポートに問題がある場合は埃(ホコリ)などが溜まっていないか確認し、USBセレクティブサスペンドを無効にした上でパソコンを再起動してみましょう。
パソコンのシステムにエラーがある場合はトラブルシューティングを行ったり、パソコンを再起動してみましょう。
USBセレクティブサスペンド/トラブルシューティングの方法は下記に記載しています。
問題を切り分けていく
テストを繰り返しながら問題がデバイス(ヘッドセット)にあるのか、パソコン側にあるのか、パソコン側にある場合、USB機器全般が使えないのか、ヘッドセットだけが使えないのか、オンライン(ネットを使用してのWEB会議やIP電話)のときだけなのか、オフライン(ネット速度に影響されない内蔵アプリ)でも同じように不具合が出るのか、一つずつ確認して原因を絞り込んでいきましょう。
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