USB接続のマイクが使えなくなったときの対処法は、まずいくつか設定を見直し、システムにデバイスが正常に読み込まれるようしてあげる必要があります。
1つずつ確認しましょう
- Chromeのマイク/カメラ/音声の設定を確認する
- パソコンとデバイスそれぞれの音量設定を確認する
- USBセレクティブサスペンドと高速スタートアップをOFFにする
- ドライバをアンインストールして再インストールする
- サウンド設定/プロパティから使いたいデバイスを選択できているか確認する(デバイスの有効にする)
基本設定を見直しても直らない時は・・・
- エクスプローラーの再起動
- 複数のオーディオデバイスが接続されている場合は使うもの以外を外す
- BluetoothをOFFにする
- Chrome拡張機能やサードパーティ製のセキュリティ対策ソフトを停止してみる
- VPNとプロキシを無効にする
- システムの復元をする
Chromeでマイク/カメラ/音声を許可する
Google Meet(グーグル ミート)、ZOOM(ズーム)、Whereby(ウェアバイ)、meet in(ミートイン)など。
画面左上の鍵(南京錠)、またはトグルボタンのアイコンをクリックし、マイクとカメラを許可できているか確認します。
※南京錠=
※トグルボタン=
※カメラはスピーカーの設定と紐づいているため、顔を映したくない場合にも一度許可した上でオンライン会議の設定でOFFにするようにしましょう。
※青=許可、白/グレー=ブロック
マイク、カメラそれぞれ使用したいものが選択されていることを確認したら「完了」をクリックして終了です。
アイコンでも アイコンでもマイク/カメラの項目が表示されていない場合には「サイトの設定」を開いて「許可する」ことができるので、次の「音声ブロックを解除する」にすすんでみてください。
音声のブロックを解除する
ブロックしてしまっていた場合は次の方法で許可することができます。
OFF(白/グレー)になっているトグルボタンをON(青)にしてあげるだけでもOKです!
ただ、 アイコンでも アイコンでもマイク/カメラの項目が表示されていない場合には「サイトの設定」を開きます。
サイトに戻ってページをリロードすると「許可」された状態に変更されます!
([Ctrl]+[Shift]+[R]キー)
Microsoft Edgeでマイク/カメラを許可する
Google Meet(グーグル ミート)、ZOOM(ズーム)、Whereby(ウェアバイ)、meet in(ミートイン)など。
画面左上の鍵(南京錠)のアイコンをクリックし、マイクとカメラを許可できているか確認します。
※南京錠=
※カメラはスピーカーの設定と紐づいているため、顔を映したくない場合にも一度許可した上でオンライン会議の設定でOFFにするようにしましょう。
※青=許可、白/グレー=ブロック
音量を確認する
パソコン側の音量に加えて、ヘッドセットなどの外部デバイスを使いたい場合はそちらの音量も確認しましょう。
※ダイヤルでの調節や、ミュートスイッチがONになっていないかなど。
コードにリモコンが付属している場合、スイッチがOFFになっていないか、ボリュームが下がったり、ミュートになっていないかも確認しておきましょう。
画面の右下にあるスピーカーのアイコンを右クリックして、「音量ミキサー」を左クリックします。
「音量ミキサー」では「デバイス」と「Google Chrome」「Microsoft Edge」(または利用したいアプリ/ソフト)がミュートになっていないか、音が小さくなり過ぎていないか確認しましょう(「Microsoft Edge」を使いたい場合はその音量を確認しましょう)。
- タスクバーのなにもアイコンのないところで右クリックします。
※タスクバーとは:画面の一番下の帯です。左端にはスタートボタン、右端には時計表示があります。 - 「タスクバーの設定」を左クリックします。
- 開いたウィンドウで「通知領域」のところまでスクロールします。
- 「システム アイコンのオン/オフの切り替え」をクリックします。
- 「音量」をONにします(青:オン/白:オフ)。
- 一つ戻って「通知領域」の「タスクバーに表示するアイコンを選択します」をクリックします。
- 「音量」をONにします(青:オン/白:オフ)
- これでスピーカーアイコンが表示されます。
- されない場合は一度パソコンを「シャットダウン」してみましょう。
高速スタートアップをOFFにする
設定は電源アイコンの上にある歯車アイコンです。
「電源とスリープ」はウィンドウの左側にあります。
「電源とスリープ」のウィンドウの右側、または下の方へスクロールすると見つかります。
「電源ボタンの動作を選択する」はウィンドウの左側にあります。
「現在利用可能ではない設定を変更します」は青い字になっていることが多いです。
※「変更を保存」するのをわすれずにクリックしてください。
この「高速スタートアップ」が有効になっているときはパソコンが次の起動時に素早く起動できるようシャットダウン前の情報をそのまま保存しておき、起動時にそれを使用することで準備時間を短縮しています。
ですがもしパソコンに不具合があってシャットダウンすることで改善を試みたいと思っても「高速スタートアップ」が有効になっている場合はエラーを改善しないまま次回も起動することになるのでシャットダウンの意味がなくなってしまいます。
USBセレクティブサスペンドを無効にする
「高速スタートアップ」の①〜③まで同じ設定画面です。
「高速スタートアップ」をOFFにする操作の中の「電源プランの選択またはカスタマイズ」まで同じように進めることができます。
「高速スタートアップ」のときには「電源ボタンの動作を選択する」を選択しましたが、今度はその少し下にある「ディスプレイの電源を切る時間の指定」をクリックします。
「詳細な電源設定の変更」は青い字になっていることが多いです。
※「USB設定」の文字の部分をクリックしても反応しません。「U」の隣のをクリックしましょう。
※「USB設定」の項目がないこともあります。ない場合にはそのままで問題ないのでウィンドウを×で閉じて終了してください。
※パソコンに詳しい方はレジストリの書き換えを行うことでUSB設定を表示させることもできる場合がありますが、あえてそのように制限されている可能性もあるので当サイトでは推奨しておりません。どうしても設定したい理由があるときにはまずはメーカーに問い合わせてみてください。
「有効」のテキストをクリックすると「無効」が選択できるようになります。
「適用」、次に「OK」をクリックするのをわすれないようにしましょう。
サウンドのドライバをアンインストールして再インストールする
まずはこの章での作業項目を確認しましょう
- 使用したいデバイスのドライバを一度アンインストールし、再インストールする
- 古いデバイス(現在使用していないイヤホンや外付けスピーカーなど)のドライバをアンインストールする
- ヘッドセット+USBスピーカーなど競合する複数のサウンドデバイスを同時に接続している場合は一つのデバイスを残して他は外す
ヘッドセットと外付けのスピーカー、オーディオデバイスなど、競合するデバイスを複数接続していると干渉を起こしてしまうことがあります。
場合によってはWEBカメラとヘッドセット(マイク)が干渉することもありますのでできればどちらかは外してください(※設定することで問題なく使える場合もあります)。
クリックするとその下にドライバが入っているデバイスの名前が表示されます。
もし接続しているヘッドセットなどのドライバが表示されない場合は画面上の「操作」をクリックし、「ハードウェア変更のスキャン」を選択しましょう。
※「このデバイスのドライバーを削除しようとしました。 」 には を入れません。入れてしまうとドライバだけではなくソフトウェアごと削除されてしまいますので要注意です。
今は使われていないデバイスや、干渉が起きているデバイスもアンインストールしたいので可能な限りすべてアンインストールします。
※USB接続のヘッドセットやスピーカー、イヤホンなどのほとんどは初めて接続する際にも特に設定せずに線を挿すだけで使えたかと思います。そういったものはドライバを削除しても再インストールするのが簡単です。ただし反対にCD-ROMを使ってドライバをインストールしたプリンターなどの場合は一度ドライブを削除すると再度そのCD-ROMでインストールしなおす必要があります。削除する前にご確認ください。
ヘッドセットなど使用したいデバイス(ドライバをアンインストールして再インストールしたいデバイス)はパソコンから外しておきます。
再度接続したデバイスの名前が表示されるのを確認してください。
- 「どのような方法でドライバーソフトウェアを検索しますか?」に対しては「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します」を選択してください。
- 「オンラインでソフトウェアを検索しています」⇒「ドライバーソフトウェアをダウンロードしています」これでインストールが開始されます。
- 「ドライバーソフトウェアが正常に更新されました。」と表示されたら「閉じる」で終了します。
※「このデバイスに最適なドライバーソフトウェアが既にインストールされています。」と表示された場合は「閉じる」で終了してOKです。
デバイスの選択/有効にする
設定は電源アイコンの上にある歯車アイコンです。
「サウンド」は画面の左側にあります。
複数のデバイスがある場合は[スピーカー XXXXXX(デバイス名)]をクリックするとすべて表示されるので、自分が使いたいデバイスをクリックします
「出力」デバイス名の下の「マスター音量」を調節し、小さくなっていたり、ミュートになっていた場合は音量を上げましょう。
※トラブルシューティングを行いたい場合は「マスター音量」の下の「トラブルシューティング」をクリックし、使いたいデバイス名を選択して「次へ」と進んでいけばOKです!
複数のデバイスがある場合は[スピーカー XXXXXX(デバイス名)]をクリックするとすべて表示されるので、自分が使いたいデバイスをクリックします
「入力」デバイス名の下の「マスター音量」を調節し、小さくなっていたり、ミュートになっていた場合は音量を上げましょう。
※トラブルシューティングを行いたい場合は「マスター音量」の下の「トラブルシューティング」をクリックし、使いたいデバイス名を選択して「次へ」と進んでいけばOKです!
「サウンドデバイスを管理する」は、「出力デバイスを確認してください」「マスター音量」「トラブルシューティング」の下にあります。
「テスト」をクリックすると音声テストを行うことできます。
「テスト」をクリックすると音声テストを行うことできます。
その後再度設定画面を開いて接続できているか、読み込まれているか確認します。
出力デバイス、入力デバイスの右側にあります(下へスクロールすることで出てくる場合もあります)。
「既定値に設定」とすることで標準で使用されるデバイスとして登録できます。
「レベル」タブ内にある「マイクブースト」は音割れの原因になるため「0」(OFF)にしておくのがおすすめです。ただし声が小さいと指摘を受けた場合は少しずつこのブーストを上げてちょうどよい音量に調節しましょう。
「レベル」タブの隣にある「聴く」タブを開き、「このデバイスを聴く」のチェックを外します。最後は右下の「適用」「OK」をクリックしましょう。
次は「再生」も「録音」と同じように作業します。
※「録音」の隣にあるタブです。
「既定値に設定」とすることで標準で使用されるデバイスとして登録できます。
「バランス」はこだわりがなければひとまずすべて最大に設定しておくのがおすすめです。
排他モードは必要な音だけを出すようにパソコン側が調整することで高音質になるというメリットがある反面、音量が勝手に変わってしまったり、音が出なくなったりすることもあります。
オンラインで会議をする方は事前にOFFにしておくのがおすすめです。
ここまでが基本的な設定の見直しでした。
次からは、それでも解決しない方向けの対処法をご案内していきます。
エクスプローラーを再起動をする
スピーカーアイコンをクリックしても反応しない、音量を調節することができない場合は「エクスプローラー」の再起動をしてみましょう。
開いているアプリやプログラムが一覧になって開けばOKです。もしアプリ1つなどしか表示されていない小さなウィンドウの「簡易表示」の状態だった場合はウィンドウの左下「詳細」をクリックします。
「エクスプローラー」を選択すると「エクスプローラー」の列が青やグレーなどに変わります(色は個人の設定により変わります)。
これでスピーカーアイコンをクリックして音量を調節できるか試してみましょう。
BluetoothをOFFにする
BluetoothとWi-Fiはどちらも2.4Ghz帯を使っています。
2.4Ghz=家電製品や電子機器に最も使用されている周波数帯です。家具や壁を超えて遠くまで電波が届く反面、ほとんどの製品が同じ周波数帯を使うため互いに干渉してしまいます。
Wi-Fiを5Ghz帯に切り替えることができる場合はそれで解決するかもしれません(方法はご利用のネット環境によって違います。パソコン側ではなくルーター側で設定します)。
ただオンライン会議時などの音声不具合を防ぐためには有線ヘッドセットを使い、BluetoothはOFFにしておくのがおすすめです(これはパソコンから設定できます)。
設定は電源アイコンの上にある歯車アイコンです。
「デバイス」は画面の左側、「Bluetooth とその他のデバイス」は右側にあります。
これで完了です。
Chromeの拡張機能とセキュリティソフトをOFFにする
Chromeの拡張機能とサードパーティ製のセキュリティ対策ソフトは音声をはじめさまざまな不具合の原因になる場合があります。
拡張機能はGoogle Chromeのウィンドウを開く>右上のその他アイコン︙>「拡張機能」>「拡張機能の管理」>不要なものは削除、または無効にしましょう。※右上の「デベロッパー モード」をONにすることで「更新」ボタンが表示されるので、そこから拡張機能を更新できるようになります。
「AdBlock」「Ghostery」「uBlock Origin」「ContentBlockHelper」「Ad Remover」などの広告ブロッカー、「ZOOM」「LINE」などのオンライン通話関連の拡張機能は一度無効にしてみたり、ゲストモードを使って不具合が出るかどうか確認してみてください。もしゲストモードで正常に動いた場合は、拡張機能による干渉で不具合が出ている可能性があります。
Chrome でローカルの履歴に閲覧アクティビティが保存されないようにする機能です。拡張機能を利用することができず、そのため干渉/影響も受けません。なので通常のウィンドウでは不具合が出て、ゲストモードでは出ない、という場合、拡張機能による干渉が不具合を引き起こしていると考えられます。
Windows defender以外のさまざまなセキュリティ対策ソフト(マカフィー、ウイルスバスター、キングソフト、ノートン、カスペルスキーなど)はWEB会議ツールをブロックしてしまったり、バッググラウンドで動き続けてメモリに負荷をかけたりと、オンライン上のあらゆる機能に制限をかけてしまうことがあります。
Windows 10
※「AdLock」などの広告ブロック系アプリ、「Krisp」などのノイズキャンセリングアプリもオンラインでのお仕事に干渉する場合があります。
勤めている会社のシステムやビデオ会議アプリとは相性が悪いこともあるのでどうしても不具合が改善しないときにはお仕事中だけ停止したり、Windows defenderに切り替えることを検討してみてください。
※ただしお仕事によってリスクの度合いも変わりますのでご自身でよく確認してください。
またセキュリティ対策ソフトのサポート拡張機能がChromeに入っている場合は不具合の原因になる場合もありますので対処の際には無効にしたり、一旦削除してください。
Windows パソコンに標準で搭載されているセキュリティソフトです。有料の大手セキュリティソフトと比較しても優秀なソフトなので、特別な理由がない場合はWindows defenderをおすすめします。
(Windows defender=Microsoft Defenderです)
「利用しているセキュリティソフト名」+「停止方法」で公式の解説ページが出てくるので、セキュリティソフトを停止してみましょう。
例:”マカフィー””停止方法” /”ウイルスバスター””アンインストール”
VPNとプロキシを無効にする
VPNまたはプロキシを利用している場合は無効にしましょう。
設定は電源アイコンの上にある歯車アイコンです。
これでOKです!
ネット利用者と訪問先のサイトの間に入って通信を暗号化します。VPNが用意したIPアドレス(ネット上の住所のようなもの)を使ってサイトの閲覧をすることができるため、利用者の匿名性が高くなります。ただし通信が重くなったり、無料のVPNはサイバー攻撃に対して脆弱だったりもするため利用には注意が必要です。
プロキシはネット利用者がサイトに訪問する際に「代理」でアクセスしてくれることで匿名性を高めます。企業が社内ネットワークに導入する場合が多く、社内のパスワードや機密情報の漏洩を防いでくれます。一方で悪意のあるプロキシを利用してしまうとプロキシ経由でIDやパスワードを盗まれてしまったり、プロキシサーバーによって意図しないサイトへ誘導され、そこで大手サイトに似せた偽ページなどから個人情報を抜き取られてしまう場合もあります。
システムの復元
システムの復元を行うには”管理者アカウント”でサインインしている必要があります。
パソコンの動作に異常がある際、システムの復元を実行して正常に動作していた時点に戻ることで直る場合があります。
システムの復元してもトラブルが解消しない場合もあります
システムの復元しても個人データ(ファイル、フォルダー)は復元されません
個人のファイルやメールなどのデータには影響ありませんが事前にバックアップを取ることを推奨しています
システムの復元を行うとハードディスクの情報の整合性に問題が生じることでパソコンが不安定になる場合があります
システムの復元には時間がかかります
※ノートパソコンを使用している場合は必ずACアダプターを接続してください
設定は電源アイコンの上にある歯車アイコンです。
「詳細情報」はウィンドウの左側1番下にあります。
関連設定カテゴリの下に「BitLockerの設定」「デバイスマネージャー」「リモートデスクトップ」「システムの保護」と並んでいます。
「システムのプロパティ」の小さなウィンドウが開き、そこに「コンピューター名」「ハードウェア」「詳細設定」「システムの保護」とタブが並んでいます。
「システムの保護」タブ内の「システムの復元」をクリックします。
「システムファイルと設定の復元」が表示されたら、ウィンドウ下の「次へ」をクリックします。
復元ポイントが1つまたは複数表示されるのでクリックで選択します。
※「他の復元ポイントを表示する」が左下に表示されている場合はチェックを入れることでさらに古い復元ポイントが表示されます。
復元ポイントの下にある「影響を受けるプログラムの検出」をクリックします。
「削除されるプログラムとドライバー」「復元が見込まれるプログラムとドライバー」が表示されるので、問題なければ「閉じる」をクリックします。
※復元後、必要に応じてプログラムやドライバーを再インストールしてください。
※問題がある場合は「閉じる」をクリックしたあと他の復元ポイントを選択し直してください。
復元ポイントを選択した状態で「次へ」をクリックします。
「復元ポイントの確認」が表示されるので、問題がなければ「完了」をクリックします。
※「復元」はこれからです。
「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」に対し、「はい」を選択すると復元を開始します。
「システムの復元の準備をしています」と表示され、しばらくするとパソコンが自動で再起動されます。
再起動後「システムの復元は正常に完了しました。」と表示されたら無事にシステムの復元完了です。
おわりに
以上です!
おつかれさまでした!
ご不明点、ご要望はコメント欄にどうぞ。
※必ず返信するわけではありません。
※実際の設定はご自身の判断と責任にてお願い致します。
コメント