いつも使っているはずの社内システムを開いたとき、クライアントのWEBサイトを開いたとき、または画像や動画をアップロードしようとしたときに「HTTP ERROR 400」「400 Bad Request」と出ることがありますよね。
※同じエラーでも使用しているブラウザ(Google Chrome /Microsoft Edge /Safariなど)によって若干文言が変わりますが、「400」「Bad Request」「無効なリクエスト」など共通する単語から推測できます。
・サイト(HPや社内システムなど全般)にアクセスしようとしたら400エラーになってしまった
⇒昨日までは問題なく開けていたのに・・・/社内システムを自分だけ開けない・・・など
・画像や動画をアップロードしようとしたろころ400エラーになってしまった
⇒ YouTubeに作成した動画をアップロードしようとしたときや、大きなファイルをダウンロードしようとしたとき
400番台のコードは基本的にユーザー側(サーバーにアクセスしようとしているクライアント/訪問者)に問題があるときに表示されるエラーです。
(一方、500番台のコードが表示される場合はサーバー側、サイトの管理者側が対処すべきエラーになります。時間を置いて再度アクセスしてみてください)
400 Bad Request
400 Bad Request Your browser sent a request that this server could not understand. Size of a request header field exceeds server limit.
リクエストに失敗しました。 無効なリクエストです。
HTTP ERROR 400 不正なリクエストです
This page isn’t working HTTP ERROR 400
HTTP エラー 400 このページは機能していません
サーバーに問題が発生しました[400エラー]/ネットワークに問題が発生しました(400)
※Safari(Mac)の場合は何も表示されずに画面が真っ白になってしまったり、「Safari Error 400」と表示されたりします(OSのバージョンによって違います)。
サイトを開けない!
昨日までは問題なく開けていたのに?!
いつも使っている社内システムや、よく利用するECサイトなどが突然開けなくなってしまったら焦ってしまいますよね。
でも比較的簡単に解決できる場合も多いのが「400エラー」です。
Google Chromeの場合
Chromeのウィンドウを開いた状態で、右上のその他アイコン︙をクリックしましょう。
「設定」をクリックします。
画面左側「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
「サードパーティCookie」または「Cookieと他のサイトのデータ」をクリックします。
※「サードパーティCookie」「Cookieと他のサイトのデータ」はバージョンによって文言が違いますが同じ意味です。
「サードパーティのCookieを許可」または「Cookieをすべて受け入れる」にチェックをいれます。
※「Cookieをすべて受け入れる」「サードパーティのCookieを許可」はバージョンによって文言が違いますが同じ意味です。
※400エラーとは直接関係がないのですが、「Cookieをすべて受け入れる」/「サードパーティのCookieを許可」にチェックを入れておくことをおすすめします。Cookieをブロックするとサイトを開けなくなってしまったり、正常に表示できなくなってしまうことがあります。
「Cookieをすべて受け入れる」にチェックを入れたら、下にスクロールします。ページの真ん中辺りまでいくと「すべてのサイトデータと権限を表示」があるのでそれをクリックします。
”sales-crowd.jp””member-s.com””whereby.com””www.chatwork.com”など該当のサイト名を探してクリックします。
開けなくなってしまった該当のサイト名をクリックすると出てくる▶️をクリックします。
「データを削除」をクリックします。
問題のあるサイトが見つからなかった、操作がよくわからなかった方は、右上の「すべてのサイトデータを削除」をクリックしてください。
念のため、すべてのキャッシュも一括でクリアします。「プライバシーとセキュリティー」まで戻るか、もう一度最初から設定画面を開きましょう。
※一括クリアだけではエラーが解消されない場合もあるため、該当のサイトのキャッシュは個別でクリアします。
画面左側「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
※「パスワードとパスキー」にチェックを入れるとGoogleに保存済みのパスワードもすべて削除されてしまいますのでご注意ください。
4つともチェックを入れましょう
【期間:全期間】
ダウンロード履歴
Cookieと他のサイトのデータ
キャッシュされた画像とファイル
※【パスワードとパスキー】にチェックを入れないよう注意しましょう。
【データを削除】
3つともチェックを入れましょう
【期間:全期間】
Cookieと他のサイトのデータ
キャッシュされた画像とファイル
【データを削除】
開けなくなってしまっていたサイトをもう一度開き直してみましょう!
画像/動画をアップロードできない!
原因と対処法
※Google Chromeで”internet speed test”と検索し、検索結果に出てくる「速度テストを実行」をクリックすることで計測できます。
ファイルサイズは大きすぎませんか?
ファイルの形式はサポートされているものですか?
※.MOV.MPEG-1.MPEG-2.MPEG4.MP4.MPGなど、自分の動画ファイルの形式と、アップロードしたい先が推奨、サポートしている形式を確認してみましょう。
キャッシュ、Cookie、履歴の削除はしましたか?
※「サイトが開けない!」の章から、利用しているブラウザでの操作方法を確認してみましょう。
セーフブラウジングのレベルを下げてみる
もし【保護強化機能】に設定している場合は、一度【標準保護機能】にレベルを下げてみてください。
Chromeのウィンドウを開いた状態で、右上のその他アイコン︙をクリックしましょう。
「設定」をクリックします。
画面左側「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
「セキュリティ」をクリックします。
【標準保護機能】がおすすめです
すべてのユーザーのウェブ上のセキュリティ強化に協力する:OFF
データ侵害によりパスワードが漏洩した場合に警告する:ON
※【保護強化機能】を選択してももちろん問題ありません。ただブラウザでエラーが出る、サイトを開けない(安全だと確認できている)際には【標準保護機能】に切り替えてみてください。
任意
常に安全な接続を使用する|可能な限り HTTPS を使用し、HTTPS をサポートしていないサイトは読み込む前に警告を表示します:ON
セーフブラウジングってなに?
フィッシングサイトの閲覧やマルウェアのダウンロードをしてしまわないよう、ユーザーを保護するためにGoogleが提供しているサービスです。
ユーザー(あなた)が危険なサイトに訪問しようとしたり、危険なファイルをダウンロードしようとすると警告が表示されます。
【保護強化機能】と【標準保護機能】ってなに?
「セーフブラウジングでどのくらいユーザー(あなた)を保護するか」のレベル選択です。
開こうとしているサイトが安全かどうか、Chrome側が持っている危険なサイトの情報と照らし合わせて毎回確認してくれます(その情報は随時更新されていますが、リアルタイムではありません)。
ただし【保護強化機能】に設定していると、ユーザー(あなた)の「ページ、ダウンロード、拡張機能のアクティビティ、システム情報の一部のサンプル」がGoogleへ送信されます。
Googleに強力に保護される反面、より多くのプライベートな情報がGoogleへ渡る可能性が高くなるので、その点を踏まえて【保護強化機能】を利用するか、デフォルトの【標準保護機能】にするかを選択してください。
※【標準保護機能】では「すべてのユーザーのウェブ上のセキュリティ強化に協力する」をOFFにすることができます。
保護強化機能 | 標準保護機能 | |
危険なサイト、ダウンロードファイル、拡張機能についての警告 | ◯ | ◯ |
閲覧しようとしているサイト・ページのURLをGoogleへ送信して危険かどうかデータ照合、判定 | ◯ | – |
ダウンロードするファイルの安全性が確認できない場合に警告 | ◯ | – |
アクセスした一部のページのURL、限定的なシステム情報、一部のページコンテンツをGoogleに送信 | ◯ | 任意 |
パスワードが漏洩した場合に警告 | ◯ | 任意 |
”キャッシュ”と”Cookie”と”履歴”ってなにが違うの?
どれも同じ? 違う? 実はよくわからない3つの違いをここで確認してみましょう!
※「すべてのCookieをブロックする」などの設定にしている場合、一部のページが正常に表示できなくなってしまうことがあるため「許可」を推奨しています。
キャッシュ:閲覧したページの画像やファイルを保存したものです。一度閉じて再度同じページを開いた際に、保存していた情報を使うことでスムーズに表示できます。
履歴:過去に閲覧したサイトのURLを保存しています。
サードパーティーのCookieとは?
よく耳にする「サードパーティーのCookie」とはなにかも確認してみましょう!
Google Chromeには「サードパーティーのCookieをブロックする」といった項目があります。
※サードパーティーとは直訳すると「第三者」となります。
”https://AAA(仮).com”というサイトにアクセスした場合を例にご説明します。
”https://AAA(仮).com”にはさまざまな広告主が広告の掲載をしています。
みなさんがだれかのHPやブログなどを訪問した際にも画面の上や横に色々な形で広告が表示されますよね。
この広告主は”https://AAA(仮).com”の管理者(サイトの管理者)とは別の会社、別の人物です。
つまり、サイトの管理者でもない、サイトの訪問者(ユーザー)でもない、”広告主”がこの「第三者」ということになります。
これはあくまでも一例ですが、サードパーティーへのCookieを許可すると第三者である広告主がサイト訪問者のCookieを保存、分析することができます。
広告主はユーザーの好みを探り出し、別のサイトを訪問した際にもそのユーザーが興味を持ちそうな広告を表示することができます。
※ユーザー側からすると、「違うサイトを訪問してもいつも同じような広告ばかり表示される」という現象に繋がります。
サードパーティーに対してファーストパーティーもあります。このファーストパーティーはサイトの管理者が作成するCookieで、たとえばオンラインでお買い物する際に気になるものをカゴに入れることもあると思いますが、そういった情報を保存しておくものです。
以上のことから個人情報保護の観点でサードパーティーCookieはブロックすることも推奨されていますが、ファーストパーティーのCookieは正常にページを表示するのに必要なものなので許可するようにしましょう。
ただ一部のサイトは「サードパーティーのCookie」をブロックしてしまうことで表示できない場合もあるので、もしそういった不具合が出た際には一時的に「Cookieをすべて受け入れる」に設定を変更してみてください。
最後に
400エラーを解決することはできましたか?
エラーが出ても慌てずに一つずつ対処してみることが重要です!
回答できるかわかりませんがご質問や解決しなかった事例がありましたらコメント欄へどうぞ。
※返信できない場合もありますのでご了承ください。
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