ロボットのイラストと、「ロボットでない場合は許可をクリックしてください」「ロボットではないことを確認してください」というメッセージが書かれたページに遭遇した場合、まずは通知を「許可しない」「ブロックする」ことが重要です。 しかし、うっかり許可してしまい、たとえば「トロイの木馬に感染しました」「ハッキングされています」「お使いのコンピューターがウイルスやマルウェアに感染しやすい可能性があります」「ウイルスが見つかりました。ウイルスを削除するにはここをクリックしてください。>クリック」といった通知が届くようになってしまい……ということもあるかと思います。 その場合、通知を開かない、リンクをクリックしない、なにもダウンロード>インストールしない、書かれてある電話番号やメールアドレスに連絡をしない、個人情報を送らないことが大切です。 その上で通知を止めるための手順を解説していきます。
※こういったページからソフトウェア、プログラム、その他ファイルをダウンロードすることは非常に危険です。再生したいと思った動画や無料のアプリなどがあったとしてもこのページでそういったアクションは一切行わないようにしましょう。ブロックできた場合はそのままタブを✕で閉じてください。
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目次
ウイルス感染? 不正広告とは?
「ro9.bizが次の許可を求めています」 「視聴(ビデオ)を続けるには許可ボタンをクリックしてください」 「luckywinner.meの通知を表示してよろしいですか?」 「プッシュ通知を登録して視聴を続けるには許可ボタンをクリックしてください」 「ビデオ(動画)を視聴したい場合は許可をクリック(Click “Allow”to start downloading)」 「◯◯が次の許可を求めています:通知の表示>許可」
上記のような内容が多く、多少の違いはありますが基本的に目的は「許可」をクリックさせることです。 動画や記事の続きを見るために必要だと許可を促したり、ごくふつうのサイトに訪問したつもりが突然この”ロボット”が出てきてよくわからないまま許可してしまったり……。
ブラウザ通知スパム
こういったものをブラウザ通知スパム といいます。 特に多いのが大手のセキュリティソフト名が表示される通知です。誰でも聞いたことのあるようなソフト名であるため、「よく覚えていないけど自分はこのソフトを入れていたんだったかな?」と思って信じてしまう場合も。 これはセキュリティソフトをダウンロードさせるように促し広告料を得ようとする不正広告 です。 同じように「メモリーが不足しています」「ウイルスに感染し、バッテリーが破損しています!」「手順に従い修復してください。ウインドウを閉じないでください。閉じる場合は自己責任となります。」と偽りの警告を表示して不要な有料アプリやソフトウェアをダウンロードさせようとすることもあります。 また、「今すぐサポートへご連絡ください」として電話やメールを促し、そこから個人情報を聞き出す……というものも少なくありません。 こういった通知は危機感を煽るために赤や黄色を多用したり、「ウイルス感染!」「今すぐに修復してください!」と不安にさせてくる内容になっていますが、どんな内容であってもまずは落ち着いて対応することが重要です。
通知を止める手順
STEP
通知を許可するサイト>詳細不明のサイトのとなりの︙
STEP
完了です!
※URLを見ても心当たりがあるかないかわからない、という場合はすべて削除してしまいましょう。必要であればいつでも許可できます。
よくあるQ&A
トロイの木馬に感染!? 私はハッキングされているのでしょうか・・・?
感染していませんし、ハッキングされていません。 その警告通知には電話番号やメールアドレスが表示されていませんか? そこへ連絡させ、クレジットカード番号や個人情報を手に入れるのが目的です。つまり、連絡して個人情報を教えてしまわない限りはなにも問題ないということです。 手順通りに、「通知の送信を許可するサイト」一覧から怪しいサイトを見つけ、「ブロック」してください。もしウィンドウいっぱいに警告表示が出てしまって消せない場合も落ち着いてください。実際はChromeウィンドウに出ているだけで、Chromeを終了させればOKです。 まずはChromeを終了させます。 Windowsの場合は「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーを同時に押し、「タスクマネージャー」を選択し、次に「Google Chrome」を選んだら「タスクの終了」を押して完了です。 Macの場合は「Option」+「Command」+「Esc」キーを同時に押し、「アプリケーションの強制終了」の小さなウィンドウが開いたら「Google Chrome」を選んで「強制終了」を押せば完了です。 わからない、操作できないときは、ネットが有線の場合はLANケーブルを抜き、無線の場合はルーターのコンセントを抜きましょう(パソコンの電源コードは抜かないでください)。その後Chromeタブ、またはウィンドウを閉じれるようであれば閉じます。 引き続き操作できなければネット接続を再開しないままパソコンを再起動し、起動後にネットに繋ぎ、Chromeはタブを復元せずにそのまま新しいタブでキャッシュクリア をします。その際全期間を指定し、必要な項目のすべてにチェックを入れます(参照:キャッシュクリア )。 その後拡張機能 も見直し、不要なものや、不明なものは削除しましょう。通知を許可しているサイト一覧を開いて、不明なもの、不要なものをすべてブロックしたら対処完了です! ※①偽の警告通知はどのサイトを見ているときでも表示されます。たとえばこの「ネコちゃんでもわかるコンピューター教室」を閲覧しているときに「ウイルスに感染しました!」と通知が届いた場合、問題はこのサイトにあるのではなく、そもそもそれ以前に詐欺通知を送るサイトに通知を許可してしまっていることが原因です。 ※②偽の警告通知の特徴は「Microsoft/Apple/Google公式を装う」「サポート電話番号が大きく表示される」「PCがロックされたように見せかける」「危険!あなたのパソコンはトロイの木馬に感染しました!」「お使いのデバイスがハッキングされている可能性があります」「この PC へのアクセスはブロックされました」「このウィンドウを閉じると、個人情報が危険にさらされ Windows 登録が停止されます」「この重要な警告を無視しないでください」「Trojan スパイウェアアラート – エラーコード: #0x898778」と表示される、他にも真っ赤な色で緊張感を煽る、すぐに電話しなければ危険だと急かすなど過剰に演出されていることです。通知内容はさまざまですが、Microsoft/Apple/Googleがそのような通知をブラウザ経由で送ることは基本的にありえませんのですべて詐欺だと思っていただいて大丈夫です。 ※③実際に感染する、ハッキングされる経路としては、不正なファイルをダウンロードしたり、フィッシングメールのファイルをダウンロードする、フィッシングサイトでログイン情報を入力する、危険な拡張機能をインストールしてしまうなどがよくあるものですが、本質的な要因はユーザーの端末や使用しているネットワークの脆弱性・不用意な操作に依存します。今回のケースに重ねると、「不要な通知をよく確認せずに許可してしまう」「偽の番号に電話してしまう」といったアクションを重ねてしまうことで被害に遭います。 ※④感染されたりハッキングされたりといったことが実際に起こった場合、警告通知は届きません。代わりに、パソコンが異常に重くなる、不審な通信の履歴が残る、覚えのないアプリがインストールされている、といったことが静かに起こります。そうなった際はまずWindows Defenderを使ってフルスキャンしてみましょう。
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ブロックする手順
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怪しいサイトをブロック/削除したのに通知が止まりません・・・
もし複数のGoogleアカウントを使い分けている場合は、すべてのアカウントで同じ操作を行なってください。また、通知が届いた際にそのURLを確認し、ブロックする一覧に追加してみてください。
「感染しました!」と通知を受け取ってしまったらなにかしなければいけませんか?
なにもしないことが重要です。届いた通知は削除し、通知が届かないよう手順通りに設定しましょう。ページの指示に従ってメールをする、電話をする、といったアクションをするのは絶対にNGです。
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ウィンドウいっぱいに警告表示が出て操作できなくなってしまいました・・・!
まずはChromeを終了させます。 Windowsの場合は「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーを同時に押し、「タスクマネージャー」を選択し、次に「Google Chrome」を選んだら「タスクの終了」を押して完了です。 Macの場合は「Option」+「Command」+「Esc」キーを同時に押し、「アプリケーションの強制終了」の小さなウィンドウが開いたら「Google Chrome」を選んで「強制終了」を押せば完了です。 わからない、操作できないときは、ネットが有線の場合はLANケーブルを抜き、無線の場合はルーターのコンセントを抜きましょう(パソコンの電源コードは抜かないでください)。その後Chromeタブ、またはウィンドウを閉じれるようであれば閉じます。 引き続き操作できなければネット接続を再開しないままパソコンを再起動し、起動後にネットに繋ぎ、Chromeはタブを復元せずにそのまま新しいタブでキャッシュクリア をします。その際全期間を指定し、必要な項目のすべてにチェックを入れます(参照:キャッシュクリア )。 その後拡張機能 も見直し、不要なものや、不明なものは削除しましょう。通知を許可しているサイト一覧を開いて、不明なもの、不要なものをすべてブロックしたら対処完了です!
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最後に
誤って通知を許可してしまったとしてもすぐに削除すればほとんどの場合はその操作だけで大丈夫です。 ウイルス感染を示す内容に動揺してソフトウェアやファイルをダウンロード>インストールしてしまうこと、記載された連絡先へ電話やメールをしてしまうことが一番危険です。 通知の内容はひとまず置いておき、落ち着いてブロックするようにしましょう!※不正なソフトウェアやファイルをダウンロード>インストールしてしまった場合にはアンインストール、プログラムの削除、またはシステムの復元などが別途必要になってきます。
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不正広告に登場するいろいろなロボット
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