2025/10/10 頻発している予期せぬabout:blank表示に対応するため内容を更新しています
特定のページを開こうとしたり、リンクをクリックした際にURLが「about:blank」になり、真っ白なページが表示されてしまうことがあります。
「なにか不具合が起きているのか?」「マルウェアに感染したのか?」と不安になってしまうかもしれませんが、これは不具合でもマルウェアでもありません。
リンクが有効なものであるか確認し、URLに間違いなければブラウザの設定を変えてみましょう。それでも「about:blank」となる場合にはパソコンに入れているソフトや、ブラウザの拡張機能を見直してみる必要があります。
この記事ではその手順について一つずつ解説していきます。
about:blank#blocked
これが表示された場合は「ポップアップとリダイレクト」を許可する手順へすすんでください
主な原因
予期しないタイミングで「about:blank」が表示されてしまう最も一般的なケースは、
リンクが無効
リンクの作成時に一部が欠けている
URLの前後に余計なスペースが入っている
URLが間違っている
※短縮リンクのサービスを利用している場合は、期限切れになっていないかも確認しましょう。
これらは正しいURL、有効なリンクを使うことですぐに解決します。
また、
アクセス先のページが削除されている
表示する内容を読み込めなかった
こういった場合は、サイトの作成者・運営者側に問い合わせるしかありません。
あるいは、
ブラウザの「ポップアップとリダイレクト」がブロックされている
拡張機能やセキュリティ対策ソフトがサイトをブロックしている
ホーム画面が「about:blank」に設定されているだけ
ということもありますので、こちらの設定方法をご案内していきますね!
下記、順番に確認していってください。
対処法と確認事項
事前にチェックすべき項目
入力したURLが間違っていないことを確認した
使用したリンクが無効になっていないことを確認した
URLの前後に不要なスペースが入っていたり、不要な文字が入っていたりしないことを確認した
URLが一部欠けていないことを確認した
ほかのWEBサイトやページは問題なく開けることを確認した
さらにもう1つ確認してほしいのが、
Chromeブラウザ以外(Google Chrome/Safari/Firefox/Microsoft Edgeなど)でも開いてみた
もしこれで、ほかのブラウザなら開けた、と言う場合、問題はChromeの設定(ポップアップブロックや拡張機能)にある可能性が高いです。
反対に、ほかのブラウザでも開けない場合は、WEBサイト側でページを削除してしまったか、一時的にアクセスできなくなっている可能性もあります。
いずれにしろ、手順通りに対処をすすめてみてください。
「ポップアップとリダイレクト」を許可する手順
about:blank#blocked
これが表示された場合は「ポップアップとリダイレクト」を許可してください
特定のサイトを開けなくなってしまった時の対処法です。
「ポップアップとリダイレクト」を許可し、その他サイトの表示を妨げる可能性のある設定を確認していきます。
※「ポップアップとリダイレクト」だけ見直すことで改善した場合は他の設定を変更する必要はありません。
※メッセージが消えてしまった場合はSTEP2へすすんでください。






ポップアップとリダイレクトの詳しい設定方法は下記の記事でご確認ください

拡張機能を無効にしてChromeを更新する
拡張機能を無効にしたり、Chromeの更新をしたり、必要な手順が順番通りに書かれていますので、飛ばさず上から設定していくようにしましょう。
※順番が入れ替わるとうまく設定が読み込まれない場合があります。





3つともチェックを入れましょう
期間:全期間
閲覧履歴
Cookieと他のサイトのデータ
キャッシュされた画像とファイル
【データを削除】
※「パスワードとパスキー」にチェックを入れるとGoogleに保存済みのパスワードもすべて削除されてしまいますのでご注意ください。



チェックを入れましょう
期間:全期間
閲覧履歴
ダウンロード履歴
Cookieと他のサイトのデータ
キャッシュされた画像とファイル
自動入力フォームのデータ
サイトの設定
ホストされているアプリデータ
※【パスワードとパスキー】にチェックを入れないよう注意しましょう。
【データを削除】
【基本設定】【詳細設定】の期間指定を両方とも【全期間】にして、指定の項目にすべてチェックを入れたら【データ削除】をクリックします。
※期間指定、チェック項目に抜けがないようにしましょう!


「トラッキング防止」になっていた方は下記の2つをOFFにしてください。
すべてのサードパーティのCookieをブロック
閲覧トラフィックと一緒に「Do Not Track」リクエストを送信する

※「サードパーティの Cookie をブロックする」を選択することもできますが、「Cookieをすべて受け入れる」または「サードパーティのCookieを許可」にチェックを入れておくことをおすすめします。Cookieをブロックするとサイトを開けなくなってしまったり、正常に表示できなくなってしまうことがあります。

【すべてのデータを削除】をクリックします。

画面左側「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。

「セキュリティ」をクリックします。


【標準保護機能】がおすすめです
標準保護機能 :ON
すべてのユーザーのウェブ上のセキュリティ強化に協力する:OFF
データ侵害によりパスワードが漏洩した場合に警告する:ON
※【保護強化機能】を選択してももちろん問題ありません。ただブラウザでエラーが出る、サイトを開けない(安全だと確認できている)際には【標準保護機能】に切り替えてみてください。
任意
常に安全な接続を使用する|可能な限り HTTPS を使用し、HTTPS をサポートしていないサイトは読み込む前に警告を表示します:ON
| 保護強化機能 | 標準保護機能 | |
| 危険なサイト、ダウンロードファイル、拡張機能についての警告 | ◯ | ◯ |
| 閲覧しようとしているサイト・ページのURLをGoogleへ送信して危険かどうかデータ照合、判定 | ◯ | – |
| ダウンロードするファイルの安全性が確認できない場合に警告 | ◯ | – |
| アクセスした一部のページのURL、限定的なシステム情報、一部のページコンテンツをGoogleに送信 | ◯ | 任意 |
| パスワードが漏洩した場合に警告 | ◯ | 任意 |

特に「ページをプリロードする」はOFF推奨です。


各種設定
「パフォーマンスの問題に関するアラート」:ON推奨
「メモリセーバー」:ON推奨
「省エネモード」:OFF推奨
「ページをプリロードする」:OFF推奨

【同期は一時停止中です】【同期する】【もう一度ログインする】など表示されている場合はログインし、同期をオンにしてください。
※自分のドライブ、あるいは共有されている他人のドライブを開く場合のどちらでも、まずは自分のアカウントにログインしてください。ログインしていない状態でもアクセスできる場合もありますが、ここではログインをおすすめします。

ログイン後、同期できていない場合があるので確認します。

ログイン後、【example@gmail.comに同期しています】(=自分のGmailアドレス)となっていればOKです。

「拡張機能」をクリックします。

現在インストールしている拡張機能が一覧で表示されるので、可能な限りすべて無効にしてください。
※「削除」してもいい場合は「削除」しましょう。心当たりがない、何のために入っているかわからない拡張機能もできるだけ削除します。
※必要な場合は再度インストールすることができます。

”AdGuard””AdBlock”などの広告ブロック系全般、マカフィー、ウイルスバスター、ノートン、そのほかセキュリティ関連の拡張機能は不具合の原因になりやすいため無効/削除しましょう。
どうしても使いたい拡張機能がある場合は最新の状態に更新します。アップデートすることで不具合が解消されることもあるので必ず確認しましょう。
拡張機能の管理画面で、右上に表示されている「デベロッパーモード」をONにしましょう。

拡張機能が一覧表示されている上に「更新」ボタンが出てきたらそれをクリックします。「拡張機能が更新されました」と出たらOKです!

「ハードウェア アクセラレーション」または「グラフィック アクセラレーション」をOFFにします。
「Chromeの機能やヒントに関するシステム通知を表示する」はONにします。
※ただ、もしオンラインミーティング・サービス(meet in、Whereby、ZOOMなど)でカメラをONにする際にバーチャル背景を使用したい場合はその都度ルーム入室前にハードウェア アクセラレーション/グラフィック アクセラレーションをONにしてGoogle Chromeを開き直す必要があります。



「アップデートを確認しています」「Chromeを更新しています」と表示される場合は更新が終わるまで待ちます。
「アップデートが適用されました。更新を完了するには Chrome を再起動してください。」と表示された場合はこのあと再起動しますが一旦そのままにしてください。
「Chromeは最新の状態です」と表示されればそのままでOKです。
エラーで更新できなかった場合は下記の記事を参考に対処してください。

「ハードウェア アクセラレーション」をONからOFFに変更(またはOFFをONに)した際はトグルボタンの横に「再起動」ボタンが出てきます。それをクリックしてGoogle Chromeを再起動しましょう。
または「Chromeについて」をクリックしてChromeの更新がある場合はそちらから「再起動」をクリックします。
※再起動するまで設定は変更されませんので必ず再起動しましょう。
※もしどちらも「再起動」が表示されていない場合はそのままパソコンの再起動へすすんでください。


開けなくなってしまっていたサイトをもう一度開き直してみましょう!
ホーム設定がabout:blank?
Google Chromeを起動した時に開かれるホーム画面が「about:blank」になっている場合の変更方法です。

ホーム画面を「about:blank」にしておくことはメリットもあります。
Chromeを起動した際「about:blank」にしておけば不要なページを読み込む時間がなく、スムーズに作業を開始できます。
Chromeブラウザの右上、︙(その他アイコン)をクリックします。

「設定」を選択します。



起動時……通常のホーム画面が表示される設定
新しいタブ ページを開く
前回開いていたページを開く
特定のページまたはページセットを開く

起動時……「about:blank」が表示される設定
新しいタブ ページを開く
前回開いていたページを開く
特定のページまたはページセットを開く……「about:blank」になっている
実際の「about:blank」ページです。

そのほかの原因
「about:blank」はマルウェア? ウィルス? トロイの木馬?
「about:blank」と検索すると、「マルウェアに感染」と書かれた記事がいくつか見つかります。
かつて、”Microsoft Windows 2000”、”Microsoft Windows XP”、”Microsoft Windows Server 2003”で、以下のような症状が報告されました。
Internet Explorer のホームページが”about:blank” にリセットされる
Microsoft Defenderが予期せず終了する
これらは「トロイの木馬 TrojanSpy:Win32/Banker プログラム」などのマルウェアによるものとされ、この影響で「about:blank=マルウェア」という誤解が広まりました。しかし、現在ではMicrosoft Defenderを含め、主要なセキュリティ対策ソフトはこの問題に対処済みです。
ただし、「about:blank」そのものには問題はありません。これは単なる空白ページを表示するための機能で、リンクが無効だったり「ポップアップとリダイレクト」がブロックされている場合などに表示されることがよくあります。
稀にセキュリティ対策ソフトやブラウザがページの情報に危険を検知し、サイトの代わりに「about:blank」を表示することもあります。
特に、社内のサイトやクライアント、信頼できる相手のサイトでこれが発生する場合、セキュリティ対策ソフトやブラウザの拡張機能を一時的に停止/無効にすることが必要かもしれません。これは、古いサイトやSSL化されていないサイト(”http”の後ろに”s”がないサイト)が危険と判断され、ブロックされる場合があるためです。
一時的な対処法として、もし「http」プロトコルのURLが開けない場合は、Chromeの右上にあるアイコンをクリックして「ゲスト」を選択し、ゲストモードを開いた上でアドレスバーにURLを貼り付けてEnterキーを押してみてください。
hostsファイルを既定にリセットする
さらに稀なケースとして、hostsファイルがマルウェアやウイルスにより書き換えられ、DNSサービスを経由して正規のサイトにアクセスできなくなることがあります。
特に、アドウェア、スパイウェア、トロイの木馬などがファイルを改変し、悪意のあるサイトにリダイレクトさせることがあります。
この場合、まずセキュリティ対策ソフトでフルスキャンを実行し、感染を取り除いた後、hostsファイルを確認・修正する必要があります。
hostsファイルを既定にリセットする
わからない場合は無理に行わないでください
必ずバックアップをとった上で修正をすすめてください
hostsファイルをリセットする前にセキュリティ対策ソフトでフルスキャンを実行してください
スタートメニューの検索バーで【メモ帳】と検索して開く
下記のテキストをコピーして貼り付ける
【ファイル】メニューの 【名前を付けて保存】を選択し、【ファイル名】ボックスに「hosts」と入力する
ファイルをデスクトップに保存する
メモ帳を閉じる
%WinDir%\System32\Drivers\Etc を検索し、【ファイルフォルダー】アイコンを選択する
Hostsファイルを長押しするか右クリックし、【名前の変更】を選択し、ファイルの名前を “Hosts.old” に変更する
自分で作成した Hostsファイルをデスクトップから%WinDir%\System32\Drivers\Etcフォルダーにコピーまたは移動する
指示に従って管理者のパスワードを入力する場合、【続行】を選択する
コピーするテキスト
※このテキストはMicrosoft公式サポートで指定されているテキストを一部修正したバージョンです。
# Copyright (c) 1993-2006 Microsoft Corp. # # This is a sample HOSTS file used by Microsoft TCP/IP for Windows. # # This file contains the mappings of IP addresses to host names. Each # entry should be kept on an individual line. The IP address should # be placed in the first column followed by the corresponding host name. # The IP address and the host name should be separated by at least one # space. # # Additionally, comments (such as these) may be inserted on individual # lines or following the machine name denoted by a '#' symbol. # # For example: # # 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server # 38.25.63.10 x.acme.com # x client host # localhost name resolution is handled within DNS itself. # 127.0.0.1 localhost # ::1 localhost
公式情報はこちらからご確認ください>>Microsoft公式サポート
最後に
「about:blank」そのものにはなんの問題もありませんので、真っ白なページが表示されてしまっても慌てずに1つずつ設定を見直してみましょう!
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