CSV(comma separated values)ファイルは各項目がカンマで区切られているテキスト・データで、容量が軽く編集しやすいのが利点です。
Excelはもちろん、GoogleアナリティクスのデータをCSV形式でダウンロードして他のソフトで開いたり、メモ帳、メールソフト、データベースソフトなどのソフト、プログラムで閲覧、編集ができる互換性の高さが特徴です。
※一方でExcelファイルでは可能になるフォントや色など書式の変更、計算・集計したりといったことはできません。
この記事では「CSVファイル」を無料のGoogleスプレッドシート/Open Office /Numbers /Excel(Mac版読み取り専用モード)で開く方法を解説していきます。
【Mac/Windows】GoogleスプレッドシートでCSVファイルを開く
Googleスプレッドシートは、Googleが提供しているウェブベースのスプレッドシート(=表計算ソフト、セルが並んだ表)プログラムです!
Google Chromeブラウザを開きます。
【新しいスプレッドシートを作成】の下にある【空白のスプレッドシート】をクリックします。
左上【ファイル】をクリックします。
※メニューバーが非表示になっている場合は右上の をクリックします。または「Ctrl+Shift+F」キーを押します。
【インポート】をクリックします。
【アップロード】をクリックします。
※Googleドライブに入っている場合は【マイドライブ】から選択すればOKです。
【参照】をクリックします。
【エクスプローラー(Windows)】または【Finder(Mac)】が開くので、CSVファイルを選んで【開く】をクリックします。
ここでは【スプレッドシートを置き換えする】と【自動的に検出する】を選択します。
※【スプレッドシートを置き換えする】は今開いている空白のスプレッドシートにそのままデータを反映させる設定です。お好みで選択してください。新規作成、新しいシートの挿入なども可能です。
※【自動的に検出する】は区切り文字の選択を自動にしています。他に【タブ】【カンマ】【カスタム】も選択できます。
【テキストを数値、日付、数式に変換する】にチェックをいれる場合と、入れない場合があります。まずチェックを入れてから開いてみてください。
そのとき住所の一部になっているはずの数字が日付に変更されてしまったり、電話番号の先頭の0が削除されてしまったりと不具合が出た場合には再度STEP5のインポートからはじめて【テキストを数値、日付、数式に変換する】のチェックを外してみてください。
これで完了です!
※データが崩れてしまう場合は【自動的に検出する】【タブ】【カンマ】【カスタム】の選択や、【テキストを数値、日付、数式に変換する】にチェックを入れるか、外すかで調整してみてください。
【Windows】Open OfficeでCSVファイルを開く
Open Officeは無料でダウンロードできる、文書作成・表計算・プレゼンテーションなどを行えるオフィス統合ソフトウェアです!
MacでもOpen Officeをダウンロードすることはできますが、CSVファイルを開く場合はGoogleスプレッドシート、またはNumbers、Excelアプリ(読み取り専用)がおすすめです!
Open Officeをダウンロードする
OSは自動で選択されますが、Windowsの場合は【Windows (EXE)】、Macの場合は【OS X (version>=10.7)(DMG)】または【OS X (version>=10.6)(DMG)】を選びます。
【OS X (version>=10.7)(DMG)】以降の場合はこちらを選択します:10.7=Lion(2011)
ここでは【Japanese】を選択します。
開いた際、自動で選択されていますが、プルダウンリストの1番上にある最新のものを選択します。
【Download full installation】をクリックします。
右上のダウンロードアイコン
を確認してください。または右上︙をクリック>【ダウンロード】から確認できます。【はい】をクリックします。
【次へ】をクリックします。
自動で選択されているフォルダのまま【展開】をクリックします。
※デスクトップ上のフォルダがデフォルト値に設定されています。変更したい場合は【参照】をクリックして選択してください。
インストールされるのを待ちます。
【次へ】をクリックします。
エラーでインストールが停止してしまう、【書き込みファイルオープンのエラー】と出て、【中止】【再試行】【無視】の選択肢のどれを選んでも進まない場合はまず【エクスプローラー】のダウンロード内にあるすべての【Open Office】関連ファイルを一度削除してください。
その後Google Chromeなどのブラウザ(Open Officeをダウンロードする際に使ったブラウザ)を終了させます。ブラウザのアイコンを右クリックし、【すべてのウィンドウを閉じる(Windows)】または【終了(Mac)】です。
これでSTEP5から再スタートします。
ユーザー名(U):/所属(O):は何も入力せず、【このコンピューターを使用するすべてのユーザー】/【◯◯◯@◯◯.comのみ】では【このコンピューターを使用するすべてのユーザー】を選択して【次へ】をクリックします。
ここでは【通常】を選択し、【次へ】をクリックします。
【デスクトップ上にスタートリンクを作成】は任意でチェックを入れ、【インストール】をクリックします。
※【デスクトップ上にスタートリンクを作成】にチェックを入れるとデスクトップにショートカットアイコンが作成されます。
インストールが完了するのを待ちます。
【完了】をクリックします。
Open Officeをインストールするため一時的に作成したフォルダが残っている場合は削除します。
これで準備は完了しました!
CSVファイルを開く
アプリを選択して開く/プログラムから開く
Open Officeを設定する
Windowsの【スタートボタン】をクリックします。
【設定】をクリックします。
【アプリ】をクリックします。
【既定のアプリ】を選択します。
Windows11:ファイルの種類で既定値を選択する
Windows10:ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ
CSVファイルの既定のアプリを選択する
既定のアプリに【Open Office Calc】を選択します。
※削除し忘れている【OpenOffice Installation Files】を選択しないよう注意してください。
エクスプローラーを開きます。開き方は複数ありますが、ここではWindowsのスタートボタンを右クリックし、【エクスプローラー】をクリックします。
開きたいCSVファイルを探して右クリックします。Open Officeを既定のアプリに設定できているので【開く】をクリックすればOKです。
※【開く】が見つからない場合は、【プログラムから開く】>【Open Office Calc】をクリックします。
設定画面が開いたら上から順番に設定していきます。
【日本語(Shift_JIS)】または【Unicode (UTF-8)】を選択します。
※設定ウィンドウの一番下【フィールド】内を見てください。設定のプレビューが表示されているので、【日本語(Shift_JIS)】または【Unicode (UTF-8)】を試し、文字化けせず日本語になっている方を選ぶようにしてください。使用しているOSやバージョンによって変わります。
【標準 – 日本語】を選択します。
デフォルト【1】のままです。
【固定幅】/【区切る】では【区切る】を選択します。
【コンマ】にだけチェックを入れます。他はチェックを外します。
この時文字列が別の言語に変わってしまうことがあるので、その場合は再度【日本語(Shift_JIS)】または【Unicode (UTF-8)】を選択します。
【OK】をクリックするとCSVファイルが開きます。
これで完了です!
【エクスプローラー】内で該当のCSVファイルを右クリックして【プログラムから開く】に進み、【メモ帳】を選択します。
【メモ帳】で開いたCSVファイルが文字化けしていないことを確認したら【ファイル】から【名前を付けて保存】を選択します。
【エンコード】は【ANSI】または【Unicode (UTF-8)】を選択して【保存】します。【ANSI】/【Unicode (UTF-8)】どちらかを先に試し、文字化けした場合は同じ手順でもう一方を試してください。
※Windowsでは、ファイル名を「UTF-8」にしているファイルをzipで圧縮>解凍するとファイル名の文字化けが発生する場合があるので名前は別のものを付けるようにしましょう。
STEP8【エクスプローラー】から再度メモ帳で保存したファイルを右クリックし、【プログラムから開く】で【Open Office】を選択します。
メモ帳で保存した際に、エンコードを【ANSI】にした場合【文字列】は【日本語(Shift_JIS)】、【Unicode (UTF-8)】にした場合は【Unicode (UTF-8)】にします。
文字コードはコンピューター上で文字を扱うため、文字、記号に割り当てられた番号のことです!
コンピューターではデータを数値でしか扱えないので文字も数字にする必要があります。
Unicodeは【符号化文字集合】といって、あらゆる言語・記号に番号を割り当てて利用できるようにした文字集合です。
そしてその文字集合を【文字符号化方式(エンコーディング)】で数値変換して使います。
その【文字符号化方式(エンコーディング)】が今回利用している【UTF-8】【UTF-16】になります!
米国規格協会【ANSI】が【Asciiコード】という文字集合を作りました。
【Asciiコード】に日本語を加えたものが【Shift_JIS】です。
Microsoft社はそれぞれの国の言語にそれぞれの内部コードを割り当ていますが、その内部コードをまとめて【ANSI】と呼んでいて、日本語では【ANSI】=【Shift_JIS(CP932=日本語の文字コード)】ということになります!
【Mac】NumbersアプリでCSVファイルを開く
NumbersはMacにプリインストールされています!
iPhoneやiPadでも使うことができて、 表を作成したり計算するなど基本的な機能はExcelに近く、 共通の関数も多いです!
【Numbers】を開きます。
ここでは【基本】の中の【空白】を選択します。
Macの画面一番上メニューバーの中から【ファイル】をクリックします。
【開く】からCSVファイルを選択、右下【開く】ボタンをクリックします。
これで完了です!
【フォーマット】内にある【読み込みの設定を調整】を選択します。
【詳細設定】をクリックし、【日本語(Shift_JIS)】または【Unicode (UTF-8)】を選択します。
※プレビューが表示されているので、【日本語(Shift_JIS)】または【Unicode (UTF-8)】を試し、文字化けせず日本語になっている方を選ぶようにしてください。
【タブ】【,】【;】【スペース】を必要に応じて選択してください。
Mac OS純正の【テキストエディット】を開きます。
Macの画面一番上メニューバーの中から【ファイル】をクリックします。
【開く】からCSVファイルを選択、右下【開く】ボタンをクリックします。
Macの画面一番上メニューバーの中から【ファイル】をクリックします。
【複製】をクリックし、好きな名前で保存します。
Macの画面一番上メニューバーの中から【ファイル】をクリックします。
【タブを閉じる】をクリックし、複製の保存名を入力、拡張子は必ず【.csv】にします。
例:マイデータ複製版.csv
【標準テキストのエンコーディング:】は【Unicode (UTF-8)】または【Unicode (UTF-16)】を選択し、【保存】をクリックします。
保存したデータを【Numbers】で開き、文字化けしていなければ完了です!
【Mac】Excelアプリ(読み取り専用モード)でCSVファイルを開く
他の方法と違って、これは読み取り専用モードで開くだけなので内容は確認できますが編集はできません。
編集したい場合はNumbersやGoogleスプレッドシートを使いましょう!
Apple Storeで【Microsoft Excel】をダウンロードします。
ダウンロードしたExcelアプリを開きます。
読み取りだけしたい場合はサブスクは不要です。ここでは右下【読み取り専用モードにスキップ】をクリックします。
※もし自分で作成、編集したい場合はMicrosoftアカウントを作り、サブスクの手続きをする必要があります(1ヶ月無料で試すこともできます)。【プレミアムに移行】から【Microsoft 365 Family】【Microsoft 365 Personal】を選択し、Microsoftアカウントにログイン、または新しく作成します。
【1ヶ月無料で使用】または【読み取り専用モードに進む】では【読み取り専用モードに進む】を選択します。
※編集/保存をしたい場合は【1ヶ月無料で使用】に進み、Microsoftアカウントにサインインする必要があります。1ヶ月後からサブスクになります。
新しいExcelシートを開きます。
Macの画面一番上メニューバーの中から【ファイル】をクリックします。
【ファイル】の中の【インポート】へ進みます。
ここでは【CSVファイル】を選択して【インポート】をクリックします。
【Finder】が開くので、開きたいCSVファイルを選択して【データ取り出し】をクリックします。
設定画面が開いたら上から順番に設定していきます。
【区切り記号付き】と【固定長】がありますが、ここでは【区切り記号付き】を選択します。
デフォルト【1】のままです。
プルダウンから【Unicode (UTF-8)】を選択し、【次へ】をクリックします。
※設定ウィンドウの一番下【選択したデータのプレビュー】を見てください。設定のプレビューが表示されているので、【Unicode (UTF-8)】または【Unicode (UTF-16)】【Japanese】辺りを試し、文字化けせず日本語になっている方を選ぶようにしてください。使用しているOSやバージョンによって変わります。
ここでは【カンマ】のみ選択し、【次へ】をクリックします。
※【タブ】【セミコロン】【カンマ】【スペース】【その他】【連続した区切り文字は1文字として扱う】にチェックを入れる、または外すことで調整してください。
ここでは【標準】を選択し、【完了】をクリックします。
※【文字列】【日付】【削除する】にチェックを入れる、または外すことで調整してください。
ここでは【新しいワークシート】を選択し、【インポート】をクリックします。
これで完了です!
おわりに
文字化けしてしまう主な原因は言語と文字列です。表が崩れる場合には区切り(カンマ、タブなど)の設定を確認し、Googleスプレッドシートの場合は【テキストを数値、日付、数式に変換する】のチェックを外す/入れるの手順を確認してみてください。
ストレートな方法でうまく開けない、文字化けしてしまう場合でも、メモ帳(Windows)/テキストエディット(Mac)で開いて複製>保存の際に文字コード(エンコード)をANSIやUTF-8/16に変更した上で再度開き直してみましょう。
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