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Zipファイルを解凍できないときの原因と対処法(Windows10)

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WindowsでZipファイルが開けないときの主な原因と対処法についてご案内します

目次

原因1:セキュリティ・ソフトによる隔離


Zipファイルが解凍できない主な原因は2つ考えられます。

1つ目はセキュリティ・ソフト(アンチ・ウィルスソフト)がファイルを隔離してしまっている場合です。

隔離とは、ウイルスに感染したと疑われるファイル、駆除できないファイルをローカルの保存領域へ移動するということです。隔離されたファイルは暗号化された状態で保存されます。

ただ、必ずしも有害なファイルだけが隔離されるわけではないため、人間側で安全だと確認できているファイルでもセキュリティ・ソフト側の判断で隔離されてしまうことがあります。

この場合はまずセキュリティ・ソフトを停止した状態でファイルの解凍を試します。

このとき、ダウンロード済みのファイルは一旦削除して、セキュリティ・ソフトの停止後に再度ダウンロードすることをおすすめします。

※今後も同じパスのファイルをダウンロードする場合はご利用しているセキュリティ・ソフトの案内に従ってスキャンの除外リストに追加すると次回から簡単になります。

原因2:ライセンスの切れた解凍プログラムが既定のアプリに設定されている

ライセンスが切れている、あるいはバージョンが古い解凍ソフト・アプリを利用している場合、Zipファイルを展開できなくなってしまいます。

サードパーティ製の解凍プログラムはいろいろありますが、よく使われているのはLhaplus、WinZip、WinRAR、+Lhaca、7-Zipなどです。

※特にLhaplusは2017年以降更新されていないため、セキュリティ面における脆弱性を指摘されているのでおすすめできません。

主な対処法

エクスプローラーで展開する
7-Zipをインストールする

エクスプローラーで展開する

最もシンプルな方法です!

STEP
開きたいZipファイルを右クリック
STEP
【プロパティ】
STEP
【変更】
STEP
【エクスプローラー】を選択
【エクスプローラー】がありません

【その他のアプリ】からこれを探して選択します。エクスプローラーは”(C:)¥Windows”のフォルダ内にある”explorer.exe”です。

STEP
【適用(A)】
STEP
【OK】
STEP
改めてZipファイルを右クリック
STEP
【すべて展開】
STEP
完了です

7-Zipをインストールする

展開する(解凍する)だけの場合は基本的にエクスプローラーで必要充分です。

もし大量のファイルを解凍したい、ARJ/CAB/LZH/RARを解凍したい、複数の文字コードのファイル名が混在したものを扱いたい(文字化けしないようにしたい)、パスワード付きのZipファイルを作成したいといったときには7-Zipを使うのがおすすめです。

※7-Zipは現在のところオープンソースのフリー(無料)ソフトウェアです。

STEP
ダウンロードする

7-Zipの公式からダウンロードしてください>>ダウンロード
※検索エンジンで「7-Zip ダウンロード」と検索すると出てきます

STEP
開きたいZipファイルを右クリック
STEP
【解凍…】

開く場所を選択できます。
解凍…:開く先を指定するためのダイアログが開きます
ここに解凍:圧縮ファイルの中身が圧縮ファイルと同じ階層に展開されます
”~\”に解凍:圧縮ファイルと同じ名前(拡張子なし)が作成されてその中に展開されます

STEP
完了です

よくあるQ&A

「このファイルのウイルス スキャンを実行できません。」と表示されるのですが・・・

例えばパスワード付きZipファイルの場合、次のようなメッセージが表示されることがあります。

このファイルのウイルス スキャンを実行できません。「0-xxxxxxx.zip」(000k)は暗号化されているか、またはマルチボリューム アーカイブです。このままファイルをダウンロードしてもよろしいですか?

このメッセージは、ファイルが暗号化されている(パスワード付きのZipファイル)か、マルチボリュームアーカイブ(大きなファイルを複数の小さなパーツに分割したもの)であるため、通常のウイルススキャンが実行できないことを示しています。

「暗号化されている」という表現は、この場合、パスワード付きのZipファイルであることを意味します。

「マルチボリューム アーカイブ」は、ファイルが複数の小さなパーツに分割されている形式を指します。

警告メッセージが伝えたいのは、『このファイルはスキャンできない形式であるため、もし安全性を確認できない場合は、開くのに慎重になるべき』ということです。

暗号化されたファイルを安易に開くべきではありませんが、送信者が信頼できる場合や、事前に取り決めた受信者本人しか知らない複雑なパスワードが使われている場合、リスクは非常に低くなります。

また、アンチウイルスソフトの中には、解凍前にスキャンを行えるものもありますので、必要に応じて利用してください。

安全性に疑問がある場合は、送信者に確認し、リスクを十分に検討してから取り扱うことが重要です。

パスワード付きZipは危険だと聞きました・・・

パスワード付きZipファイルが危険だと言われる主な理由は2つあります。

①Zipファイルの中身の漏洩リスクです。パスワード付きZipファイルを送信する際、そのパスワードも同じ手段で送ることが一般的です。ですが、例えばメールで送る場合だとメール自体が暗号化されていないことが多く、メールを盗み見されたり途中で傍受されたりすることでパスワードが知られてしまい、ファイルの中身が漏洩する可能性があります。また、一部の古いZip形式では暗号化の強度が低く、専用のツールを使えばパスワードを解析できる場合もあります。このため悪意のある第三者がパスワードを突破してファイルの中身を取得するリスクが考えられます。

②ウイルススキャンができないリスクです。パスワード付きのZipファイルは、その暗号化によって通常のスキャンできません。そのため、受信者側で解凍するまでファイルの中に潜んでいる可能性のあるウイルスやマルウェアの検出が困難になります。このような場合、悪意のあるファイルがZipで送られてくる可能性があると受信者にとって重大なリスクとなります。

これらのリスクを軽減するための対策として、まずファイルシェアサービスの利用があります。パスワード付きZipの代わりに安全性の高いファイルシェアサービス(例:Google Drive、Dropbox、OneDriveなど)を利用することで、リンクを送るだけでファイルを共有することができます。これらのサービスではデータは暗号化されて送信されるため、メールのセキュリティリスクを軽減できます。

また、強固で推測されにくいパスワードを設定することも有効です。受信者のみが知っている複雑で推測されにくいパスワードを事前に取り決めることで、パスワードの漏洩リスクを減らすことができます。この場合、パスワードは別の手段(例えば対面、電話、暗号化されたメッセージアプリ、チャット)で共有することが望ましいです。

さらに、アンチウイルスソフトの活用も検討してください。一部のアンチウイルスソフトウェアには解凍前でもスキャンが可能なものがあります。こうした機能を持つソフトを利用することで、ファイルを開く前にセキュリティリスクを軽減することができます。※現実的には、送信者が勤め先の会社であったり、業務委託契約を交わしている相手出会ったりする場合、ウイルス、マルウェアのリスクはほぼ考えられません(もちろん個人差がありますのでご自身でよく検討してください)。

これらの対策を実行することで、パスワード付きZipファイルに関連するリスクを減らし、より安全にファイルを共有することが可能となります。

最後に

7-Zipは非常に便利なソフトウェアですが、基本的にZipファイルを展開したいときにはエクスプローラーで問題ありません。

ご自身の利用状況に応じてご検討ください

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